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  • 執筆者の写真Aya Ogawa

記憶

更新日:8月26日

実は5年ほど前、立て続けに父と夫が亡くなりました。

二人とも癌でした。

私は二人を失った後、自分で自分の記憶に蓋をしてしまい思い出さないようにしていましたが、夫が亡くなってからの5年経ち、今はたくさん思い出して綴って行きたいと思うようになりました。


夫が亡くなった翌年の6月私はとあるダンサーと一緒のヨーロッパツアーから離れて一人、ラップランド、フィンランドを経て自宅へ戻って来ました。アイスランドでは火山岩と苔の風景を見ながら夫のことを思って涙が止まらない状態でした。

函館に戻ってから、時差ボケと疲れでで24時間以上眠った私は朦朧としながらも、これ以上寝ていたら体が動かなくなると散歩に出たのですが、そのあたりから夫と父の特に看病していた頃の記憶が抜けて行きました。

後から本を読んだりしてわかったことですが、何かショックなことが起きた時、自分を守ために記憶に蓋をすることがあるそうです。

しかし記憶に蓋をすることで、とても心もとない自分になってしまいました。

しかし時の流れとともに次第に悲しみが癒えて、記憶がどんどん蘇って来ました。と、同時に音楽をもっと作りたい、絵をもっと描きたいという気持ちが強くなって来たのです。







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メッセージが届いた。 送り主はJan Fanfare ヤン・ファンファーレ シェファーズ・オブ・キャッツのリーダー的存在でギタリストでもあります。 コロナ前の何年かで録った音源をSpotifyにアルバムをアップしてくれた。感謝です! ドキドキしながら聴いてみた。音を聴いてるとブロツワフを思い出して幸せになる。 みんなの顔を思い出す。 https://open.spotify.com/album/2

テレビのニュースで5年前の平成30年北海道胆振東部地震のことが放映された。 2018年9月6日厚真町で震度7。 函館市も何日か停電になった。 その2ヶ月ほど父が癌で亡くなり、やはり亡夫も癌で抗がん治療をしながら自宅で療養していた。私は少しでも彼のそばに居たかったがやむをえず仕事に出ていた。帰り道、空が暗くなり、停電は続いたまま、夫が心配だった。 家の近くまで来ると、一軒、また一軒と明かりがつき始め

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